好きなことを好きなよーに書き散らし中。
色々オタぎみなので、取り扱いには要注意かも?
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うう、リアル! P3! Year! の勢いがハンパない。
今風に言うならマジパねえカンジ? みたいな?
でも浮かんだネタは使う。今日は短めに。
…毎回長めの書いてたら身が持ちませんて。
今風に言うならマジパねえカンジ? みたいな?
でも浮かんだネタは使う。今日は短めに。
…毎回長めの書いてたら身が持ちませんて。
「順平、いるか?」
携帯片手に、ノックする。
帰宅時にラウンジにいるのは見たから、あの後出てさえいなければ部屋にいるだろうと思うのだが。
「いるぜー。開いてっから入ってこいよ」
「分かった」
ドアを開ける。
順平はテレビの前にいた。
その手にはゲーム機のコントローラーが握られており、指が忙しなく動かされている。
部屋の大きさや備え付けの調度品は自室と変わらないが、順平の部屋は凌の部屋に比べると圧倒的に物が多かった。
服や漫画本、ゲームなどが無造作に置かれている。
先日入寮したばかりで荷物の整理がされていないのか、部屋の端にはダンボールが積まれてあった。
「どしたよ?」
「あのさ、友近のアド教えてくれないか?」
「はい?」
ゲームを止めてこちらに視線をくれた順平に、持っていた携帯を見せながら本題を切り出した。
が、言われた順平は訳が分からない、といった顔をしている。
だがこれにはれっきとした理由がある。
今日の放課後、凌は件の友近に声をかけられた。
新学期早々に一週間も寝込み入院していた凌は、決して浮いているわけではないけれど馴染みきっているわけでもない、という微妙な立ち位置だ。
寮が同じ順平やゆかりとはよく話すが、その他のクラスメイトとは険悪ではないとは言えどこか一線置かれた距離にいるようで。それでも用があれば普通に話はするから、まぁこれから馴染むしかないか、と気長に考えていた凌だったのだが。
そんな凌に、友近は何やら興味を抱いてくれたらしい。
「へー。ま、アイツもちょい変わってっしなぁ」
「ふーん?」
「自覚ナシかよ。つか、オマエも変わってるよなっつってんだけど」
「否定はしない」
「そこはしとけよ!」
ともかく、会話をしていった中でじゃあアドの交換を、という事になった。
そこで困った事態が発覚したのである。
「ケータイ忘れてきた、とかか?」
「ちがう」
開いた携帯の画面は、真っ暗だった。
つまりは。
「電池切れてた」
「うーわー……お前なー、高校生として、いや現代人としてそれどうよ」
「……あんまり使わないし」
「緊急事態に通じないケータイなんぞ、ケータイ失格だ」
正直な話、持っていてもいなくても同じかな、という頻度でしか使っていなかったりする。
凌自身は自覚していないが、彼のアドレス帳は一介の高校生としてはありえない位の人数しか登録されていなかった。
あちこちを転々としてきた身では、仕方ないと言えば仕方ないのだが。
「で、順平が知ってるから教えてもらえって」
「はー、そゆことね。ちょっくら待ってろよー、と」
「順平は友近と、仲いいのか」
「中学ん時から知ってっからなぁ、一応。ま、害はねーやつよ? お、あったあった」
知り合い、か。
さらりと言われたそれに、少しだけ羨ましいような気持ちになった。
最初に声をかけてくれた時に言っていたが、順平も中学生の頃に転入してきたのだという。
だが順平は気さくで饒舌だ。きっと当初から上手く人間関係を回していたのだろう。
少なくとも、自分よりは。
「ホイ、送信っと。まぁクラスの奴と仲良くしとくのはいんじゃねえの?」
「うん」
「お、素直ないいお返事。ではそんな凌クンにご褒美をあげよう」
「……マンガ?」
「喜べ最新号」
バサ、と手渡されたのは所謂週刊マンガ雑誌だった。
凌はこの手の雑誌は買わないが、順平は読むらしい。
「もらっとく。ありがと」
「……そー素直に礼言われっとなー。もう読み終わっただけだしなー」
気まずげに目をそらし頭をがしがしかきながら、順平は言った。
ああそういうことか、と思ったが。
こういう何でもないやりとりが結構楽しい、と言ったら引かれてしまいそうな気もしたので、口には出さないでおくことにした。
代わりに口の端を上げて。
「じゃ、廃品回収のお礼はまた今度違う形でヨロシク」
「おう? 言うじゃんよ」
「そんじゃ、おやすみ」
「んじゃなー」
ひらりと手を振りながらドアを閉める。
このくらいの時間ならメールをしても大丈夫だろう。
別れ際友近にメールを送るように言われていたのだ。
さて何を書こうか、と。
考えながら、その口元が楽しげに綻んでいることに凌は気付いていなかった。
END
友近コミュ発生記念。
なのに出てるのは順平という罠。
や、順平と凌は結構軽口叩きあえる仲であってほしいなー、とね。
修旅でお風呂に誘うくらいだから、フレンドリーだとは思うので。
ちなみに順平と綾時はワイ談フレンドだと(笑)
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