[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
というわけでP3小話です。
明後日4月6日月曜日から物語は始まったわけですよ。
うあー、なんかゾクゾクくるぅっ!
というわけで、うちの主人公こと凌クンの4月4日。
リアルに今年、とか考えたらテンション上がっちゃって思わず手が書いてた。
ちょっと時事ネタとかも織り交ぜつつ。
では続きから。
テレビでは昨夜から予想はしていたが、某国がミサイルを発射するだのしないだのという話題ばかりで、すぐに消してしまった。
元々荷物は少なかったけれど、手荷物以外がなくなった部屋はさらに閑散としている。
暇潰しをしようにもする事がない。
一つ息を吐き、凌は外に出る事にした。
今年の桜は、暖冬の影響で例年より早く咲いているらしい。
とは言っても、日陰の桜は未だ蕾を多く残したりしているし、入学式に全く桜がないような事態にはならないだろう。
川沿いの道を何をするでもなく歩きながら、凌はそんなことを考えていた。
明日にはこの街を発つ。だからというわけでもないが、何となく歩いておきたかった。
感慨に耽るほど、この街で過ごした時間は長くない。
十年前に両親を亡くしてから、まるで放浪するようにあちこちの街を渡り歩いてきた。
明後日からは、新たな街で新たな学校へ通うことになる。
一所にとどまれない事が寂しいと思ったことは、なかった。
凌にとっての世界は、通り過ぎていくものだったからだ。
日々も、人も、街も、思い出も。
それが当たり前で、これからもそうなのだろうと思う。
川沿いに植えられた桜が咲いている。
道行く人々がそうしているのを真似て、凌も見上げてみた。
薄紅色の花が咲き誇っている。
強い風が吹き、ひらひらと花弁が散る。
桜の木は、天に向かって手を広げるように枝を広げていた。
綺麗だな、と。
掛け値なくそう感じた。
花が咲き、散って、枯れて、季節が巡ればまた花が咲く。
過ぎて行く日々の中で、繰り返されるものもある。
立ち止まり、何となく桜の幹に手を伸ばした。
手のひらに伝わる、固い木の感触。
ざらりとしたそれは、けれどどこか暖かくも感じられた。
世界はいつだって、過ぎていく。
この街から、きっと世界そのものから俺がいなくなっても、変わらずに。
こうして桜の木に触れたことも、過ぎる日々の中でいつか、忘れてしまうんだろう。
忘れてしまうことが厭なわけでも、哀しいわけでもない。
俺がいなくなっても、来年の同じ時期に、この木は花を咲かせているだろう。
幹に当てていた手を、そっと動かす。
手のひらに引っかかる感覚。
きっとすぐに日常に埋もれ、忘れ去ってしまうだろう感触。
何となくそれが愛しいような、哀しいような気になって。
凌は曖昧に笑うように、目を細めた。
そうして暫く、凌はその場に立ち尽くしていた。
ひらりと桜の花が散り、肩に落ちたことにも気付かずに。
END
旅立ち前日。
ゲーム内で詳しく書かれなかったのをいいことに主人公の生い立ち捏造。
でもあんまりいい環境ではなかったっぽいよ、ね…
また受信したらリアルタイムネタ書いてみたいなぁP3は。
タイトルはバックホーンの曲から。
この歌、自分の中ではむっちゃP3ぽいというか主人公ぽいイメージなので。
うちの凌クンのテーマ曲というか。
いやむしろうちの荒主というか。(キタ)
こそりと歌詞サイトで枝をば。↓
ttp://www.uta-net.com/user/phplib/Link.php?ID=61562
先頭にhを足していってね!(笑)