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好きなことを好きなよーに書き散らし中。 色々オタぎみなので、取り扱いには要注意かも?
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ちょーっと久々に書きたくなった。
ゲームですよー。格ゲーですよー。
KOFっていう、全盛期にはまりまくっていた代物です。
むしろこれで活動してたしな(笑)
今でも好きなんだけど、今のシリーズになってからやんなくなっちゃった。
近場に通えるゲーセンないってのは辛いさ……
とか言いつつオフィシャルサイトの情報とか見てたらやりたくなったんだけどねっ。
だからこんなん書いて昇華させるぜ熱をひゃっほう、っていう。
しかしあまりにも久々なのでどこまでキャラを覚えてるか……
人生は挑戦だ。たぶん。


KOF/京(庵京前提)/ネスツ編真っ最中くらい


 京は手にしていた鞄を放り投げるように床に置き、狭い部屋の大半を占めているベッドに腰を下ろした。
 途端、その眉間に皺が寄る。
 安いモーテルのベッドはスプリングが固く、ゆっくりと眠ることを拒んでいるように感じられた。
 慣れたこととは言え、やはりいい気分はしない。
 今日も安眠は出来なさそうだ、と苦く思う。
 ホームシックとまでは行かずとも、無性に日本が……家が懐かしかった。

「クソッ……」

 誰にともなく毒づき、懐から煙草を取り出した。
 ライターもマッチも必要ない。
 銜えた煙草の先に翳した指先、そこに鮮やかな色の炎が浮かぶ。
 まるで身の内に在る色をそのまま具現化したような、鮮やかな紅。
 この焔はいつだって、京と共に在った。
 呼吸するのと同じ感覚で呼び出せる。
 いったいどんな仕組みになっているかなんて、考えたこともなかった。
 この手から、それが奪われ掠め取られる日が来るなどと、欠片も予想していなかったのだ。

 悔しい。
 今の京を突き動かすのは、ただその感情のみだ。
 自身の誇り、いや魂とも自分自身とも言えるかもしれないものを土足で踏み荒らされて黙っていられるほど、人間が出来てはいない。
 むしろ、ここで黙っている方が間違っているとも思う。

 ネスツを追うと決めた。
 それに後悔はない。
 けれど、道程は過酷で、そして孤独なものだった。
 巧妙に、時に大胆に行動し身を隠すネスツを追うのはひどく困難だ。
 それでも諦める気など毛頭なかったが。

 日常を振り棄てるほど心が渇いてしまったわけじゃない。
 だがこの振りかざす場所を失った拳を持て余したままではいられないのも本当で。
 結局、故郷から遠く離れた地でこうして溜め息を吐いていたりする。

「ま、大人しく待ってらんねー奴なら、俺以外にもいるしな」

 苦笑し、深く吸い込んだ紫煙を吐き出す。
 ゆらぐ煙を目で追いながら、思い馳せるのはただ一人のことだ。
 どこにいるのかなど知らない。
 連絡を取り合うような仲ではないし、互いにそういう細かい事は面倒がる性分だ。
 それなのに、何故だろう。
 奴が自分を追ってくることを、確信しているのは。
 伸ばした指など届くはずもない程離れているのに、すぐ隣にいるかのような気がするのは。

「テメーを思い出してホッとするとか、ありえねーカンジでゾッとするけど」

 呟き、京は喉を鳴らして笑った。
 腕を上げ、炎を燻らせる。
 この炎が、この身に流れる血が、今回の出来事を運んできた。
 それは否定しない。
 だが、疎ましいとは思わない。思えなかった。
 そう思う事は、自分自身を否定するのと同義だからだ。
 それに。

「悪いことばっかでも、ねえし、な」

 面倒だ鬱陶しいだのと口にしつつ、実質京は八神とのやり取りが嫌いではなかった。
 我ながらステレオタイプだと思うけれど、拳でのやり取りは楽しい。
 言葉以上に魂に響くものがある。
 こればかりは、経験しないと分からない感覚かもしれない。

「次はどこで縁があるだろうな……?」

 呟いた唇が弧を描く。
 窓の外には、細い月が銀色に輝いていた。


END




わーカップリング要素ねぇなぁぁぁ。
でも庵京だと言い張るよ。
てゆか金沢の書くものはあんまりいちゃらぶはしてないんだよね、めっきり。
昔はべったべたのんばっか書いとったのに。
嗜好は変わるもんだなぁ。
いや読む分にはらぶーなん大好きですけどね!
書けないだけでね!
……要修行、俺!!
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