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好きなことを好きなよーに書き散らし中。 色々オタぎみなので、取り扱いには要注意かも?
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 彼は死を待っているのだ、と。
 何故か、そう思った。
 天啓の如く脳裏を貫いた考えは、けれどあながち間違っているとは思えなかった。
 狂気を孕んだ光を宿す瞳が、その実何も写してはいないことに気付いていたから。

 救いたいとも、救えることが出来るとも、思っていなかったけれど。
 ただ、届かないのが寂しかった。
 それでいて彼がいるのと同じ場所に足を運ぶことも出来ずに。

 言葉が届くとは思っていない。
 自己満足甚だしいと知りながら、諦めも悪く紡ぎ続けるのは。

 祈りにも似た、唄のような、安らぎの。

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